米Texas Instruments(TI)の日本法人である日本テキサス・インスツルメンツは、IPカメラ向けリファレンス・デザインとして、HD画質のビデオを低消費電力で可能にする新たなバージョン「DM368IPNC-MT5」を発表した。
同デザインは、H.264メインプロファイル1080pを30fpsで実行可能。消費電力は3Wで、同社のビデオプロセッサ「DaVinci」をベースとし、現行世代のデザイン比でホスト・プロセッシング能力を30%向上させることに成功している。処理能力の向上により、H.264、MPEG-4などさまざまなビデオフォーマットで720p(6fps)を5メガピクセルのMJPEC(15fps)をそれぞれサポートすることが可能だ。
オンチップの第5世代ISPを採用したことにより、動画手ブレ補正、顔検出、ノイズ・フィルタ、オート・ホワイト・バランス、オートフォーカス、オート露出、エッジ強調などを実現、また他のビデオ処理機能も提供している。
加えてLinuxアプリケーション・ソフトウェア・パッケージ一式も提供。リファレンス・デザインや、顧客が独自に開発したセンサ・ボード上のセンサの調整に使用する「ISP Tuning Tool 1.0」やPSIA準拠のシステムとの接続を保証するPSIA 1.0のサポート、ビデオ映像の保護とプライバシー対応を強化した「AES encryption」などが内蔵されている。