米Googleは11月4日(現地時間)、Webサイトにソーシャル機能を追加する「Friend Connect」をアップデートした。サイト訪問者のプロフィールをベースに訪問者同士を結びつけ、また各人向けにカスタマイズしたコンテンツや広告を提供できる。Webサイトと利用者コミュニティのつながりを強める新機能が追加された。
Friend Connectには「メンバー」「コメント」「評価/レビュー」など様々なソーシャルガジェットが用意されており、それらのHTMLスニペットを埋め込むだけでWebページやブログにソーシャル機能を付加できる。最新アップデートのテーマは「パーソナル化したサイト利用体験の提供」だ。たとえば「Interests poll」という、Webサイトの訪問者に簡単なアンケートに答えてもらうガジェットがある。ギターに関するWebサイトなら、「使用しているギターのメーカーは?」「ギブソンとフェンダー、どちらが好き?」などの質問を用意すると、訪問者のギターの趣味が大まかに伝わってくる。回答の内容は、自動的にプロフィールに追加される。見知らぬWebサイトの利用者同士がすぐに打ち解けるのは難しいが、アンケートのような形で簡単に接点を見いだせるようにすれば、"Break the ice (なごやかな雰囲気)"になる」という。
プロフィールは、Friend Connect全体に反映される。たとえばコンテンツをカスタマイズして表示する「注目のコンテンツ」では、回答の内容のタグが付いたコンテンツが優先される。WebサイトがAdSenseセクションを設けている場合も同様に、訪問者の関心により関連した広告が表示されるようになる。ニュースレターのカスタマイズも可能だ。すべての登録者に同じニュースレターを送信するだけではなく、アンケートの回答の内容で登録者をグループ分けし、それぞれに適したニュースレターを提供できる。