書籍『写真で稼ごう』から学ぶ、クリエイティビティをお金に変える方法-4

撮り溜めた写真作品、仕事で撮影したけど使わなかった写真……etc。デジタルカメラで撮影した写真は増え続ける一方なはずです。けれども、いつの間にかPCの容量を占領しつつある写真を、お金に変える方法がある。そんな夢のような話しがあることをご存知でしょうか?

キーワードは「ストックフォトサービス」。書籍『写真で稼ごう』(LOCUS. AND WONDERS.著/PIXTA監修/弊社刊)では、写真販売のフローから、売れる写真の撮り方まで、誰もが自身のクリエイティビティをお金に変えられる方法を丁寧に解説しています。ここでは、同書で紹介されている内容を複数回に分けて掲載。第4回は、アップして検索されるのを待つだけではなくPIXTAが募集する「リクエスト」という写真販売方法を紹介しましょう。(※テキストは本書を参考にしています)

最後には読者プレゼントもあります。

求められている写真をダイレクトに知る方法。PIXTAのリクエストサービス!

ストックフォトの中でも、PIXTA(ピクスタ)のようにプロカメラマン以外でも写真を登録して販売できる仕組みのことを「マイクロストックフォトサービス」と呼びます。誰でもが簡単な作品審査で参加できる一方、1点あたりの単価が低く(PIXTAの場合では525円から5,250円)、かなりの購入回数がないと高額の収入は得られないということも言えます。

しかし、そんなマイクロストックフォトサービスの中でも、1点数万円から10万円を超える価格で写真を販売できると聞くと、ワクワクしてきませんか。それが「PIXTAリクエスト」ならば可能なのです。

PIXTAリクエストとは、PIXTAに登録する20,000人を超えるクリエイターから写真・イラストなどの画像を募集するサービスです。既存のストックフォトにはない特殊な場所の写真や、細かい指定が必要な画像を募集しています。

「PIXTAリクエスト」を図式化

リクエストへ応募する! 応募作品を購入へと導くためには!

どんなリクエストがあるのでしょうか? それはどんな目的でリクエストされているのでしょうか? 究極のところ、求められている写真は2種類しか存在しません。

1.「いい写真」そのまま使える写真
雑誌の記事/TV番組/ホームページ/その他印刷物の中でそのまま使われる素材。

２.「使いやすい写真」デザインの素材として使える素材
雑誌/広告/カタログ/パンフレット/ホームページ等の表紙やキービジュアルとしてデザインを完成させるために使われる素材。報酬も高額なものが多い。

このように使われ方を理解しなければ、求められている作品がどんなものかは分かりません。つまり、いくら応募しても購入されることはありません。リクエストにおいて、募集側は無料で募集をかけることができ、気に入ったものだけ購入すればOKということになっています。なので、募集の意図を注意深く読み取って、ダイレクトに響くような写真を用意して応募することが大切になります。

実録! 本書の表紙ができるまで!

実は、本書の表紙もPIXTAリクエストで写真を募集し、それを元にデザインを仕上げました。書籍のテーマは決まっていましたが、表紙のイメージは固まっていませんでした。お金を前面に出し過ぎると、クリエイティブなイメージからは遠ざかってしまいます。迷った末、写真はもちろんのことアイデアを募集するつもりで、テーマ以外は自由に表現してもらうことにしました。

実際にPIXTAリクエストを使用した際の諸条件等を公開!

リクエストの状態	※期間中は「選考中」と表示されます
募集内容	「写真とお金」に関する書籍の表紙用ビジュアル
リクエスト詳細	「写真とお金」に関する書籍の表紙に使う写真を募集します。 1枚の写真でも、合成したものでもかまいません。自由な発想で「写真とお金」を表現してください。判型はB5変型ですが、写真が入るスペースは、縦150mm×横182mmの範囲になります。
募集期間	2009-07-22 00:00:00から2009-07-28 23:59:59 ・早期終了する場合があります
選考期限	2009-08-04 23:59:59まで
サイズ	Lサイズ
縦位置/横位置	指定なし
画像見本	見本画像はありません
購入条件	特になし
購入価格(1枚あたり)	30000円 ※フォトグラファーへの報酬額は、当社手数料40％を引いた額となります。
募集数	1枚
現在の応募数	60枚
現在の質問	0件

本書の判型はB5変型です。縦200mm×横182mmの正方形に近い縦位置ですが、タイトルスペースを考えて縦は150mmとリクエストしました。自由さにこだわって、縦位置/横位置の指定や画像見本は指定しませんでした。

募集期間が1週間と短い上にアバウトな募集内容だったにも関わらず、60件もの応募がありました。いいアイデアはいくつかあったのですが、「写真をお金にかえる」というアイデアに絞り込み、最終的にポラロイドカメラからお札が出ている写真を選びました。

決めた理由は、タイトルを上に入れた時にバランスがよかったこと、白バックでデザインしやすかったことと、絵としての明るさでした。そして、何よりもアイデアが秀逸であったことです。

いくつもの応募から候補を選んでいます

本書表紙のリクエストはアイデアも募集するという特殊なものでしたが、PIXTAリクエストでは募集が終わったリクエストを確認することもできます(要クリエイター登録)。どんなリクエストがあり、それに対してどんな作品が応募されたのかが一覧されているので、これを参考に現在募集中のリクエストに挑戦してみてはいかがでしょうか。

アンケートに答えて、書籍をもらおう!

アンケート主旨	12月に発売予定の書籍『写真で稼ごう写真を売るための10のルールストックフォト写真の売り方・撮り方・作り方』(2009年12月発行予定)に掲載するデータを収集するためのアンケートです
プレゼント内容	アンケートにお答え頂いた方の中から書籍『写真で稼ごう』と『写真で稼ごう写真を売るための10のルールストックフォト写真の売り方・撮り方・作り方』(2009年12月発行予定)各5冊、計10名様にプレゼント
募集期間	10月26日(月)から11月16日(日)
応募方法	アンケートページから、必要な情報をご記入いただき応募。 ※詳細はアンケートページをご参照ください。
当選者発表	12月中旬マイコミジャーナル上で発表。また当選者にはメールで直接ご連絡いたします。