KDDIとNECは11月2日、東京都内のauショップ2店舗において、デジタルサイネージの活用に関する共同実験を同日から2010年1月中旬まで実施することを発表した。

同実験は、NECのコンサルティングの下、同社のデジタルサイネージソリューションサービス「PanelDirector」を利用して実施するもの。auショップ池袋東口とauショップ光が丘IMAの2店舗で、実験が行われる。

同実験は、auショップ店に情報配信用ディスプレイ2台を設置し、設置状況に応じた情報とコンテンツを配信する。1台は店内に設置したディスプレイで、そこではauショップに来店した顧客向けに、au携帯電話のサービスやコンテンツの情報などの情報を配信する。

auショップでのデジタルサイネージ設置イメージ

ディスプレイに搭載された視認効果測定機能により、表示されたコンテンツに対する顧客の興味の度合いなどを測定し、顧客満足度の向上を目的としたデジタルサイネージの活用方法を検証する。

加えて店内のディスプレイには、飲食店情報検索サイト「ぐるなび」による地域の飲食店情報なども配信し、FeliCaリーダ/ライタとQRコードを併用しながら、詳しい店舗情報やクーポン情報へのアクセスを誘導するなど、デジタルサイネージと携帯電話の組み合わせによる新たな付加価値の提供についても検証する。

もう1台は店外向けに設置したディスプレイで、地域の顧客に向け、au携帯電話やKDDIのサービスに関心を持ってもらうための情報や地域の情報などを配信し、デジタルサイネージを活用した情報発信の有効性を検証する。

auショップに設置される店内向けディスプレイと外向けディスプレイ