日立製作所は10月30日、クラウドサービス「Harmonious Cloud」において、複数の仮想化技術に対応し、ユーザー企業内にクラウド環境を構築するプライベートクラウドソリューションをメニュー化し、提供を開始したと発表した。

同ソリューションでは、仮想化技術として、同社の統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」のサーバ仮想化機構「Virtage」のほか、VMwareやHyper-Vに対応しており、ユーザーの要件に応じて適切な仮想化技術を選択できる。

同社では、高い信頼性や性能が要求される場合はVirtageを用い、古いバージョンのOSなどの既存システムの継続を利用する場合はVMwareやHyper-Vを用いるとしている。

同ソリューションでは、サーバ仮想化技術とデータを自動で遠隔地サイトにバックアップできる同社のストレージソリューションを組み合わせて、クラウド環境のディザスタリカバリが可能だ。ストレージとの連携は各サーバ仮想化技術において検証が実施されている。

同ソリューションの概要と価格は次のとおり。

サービス名 概要 価格
プライベートクラウドコンサルティングサービス プライベートクラウドを導入する際のプラットフォーム要件の定義、計画立案を支援 個別見積り
プライベートクラウド設計・構築サービス プライベートクラウドの基本設計、詳細設計、構築、テスト、移行を支援 個別見積り
プライベートクラウド運用・保守支援サービス プライベートクラウドのプラットフォーム部分の稼動管理、問題解決の支援、予防保守情報の提出 個別見積り

同日、Harmonious Cloudに含まれる「ビジネスPaaSソリューション」では、「可用性強化サービス」、「プラットフォームリソース提供サービス」、「ソフトウェアスタック提供サービス」が拡充された。