米Googleは10月29日(現地時間)、米国でミュージック検索の提供を開始した。Google検索の結果に音楽関連のみをまとめたセクションが設けられ、音楽を直接ストリーミング試聴できるほか、ダウンロード販売を含む様々な種類のオンライン音楽サービスにアクセスできる。

ミュージック検索を利用するには、Google検索でアーティスト名、曲名、歌詞などを検索するだけだ。音楽関連のクエリに対して、Googleが自動的にミュージック検索の結果を返してくる。同社は「Webページの検索と同じシンプルな方法で、数百万の音楽を検索し、探している曲を簡単に見つけ出せる」とアピールしている。

ミュージック検索の提供にあたりGoogleはimeem、Lala、MySpace、Pandora、Rhapsodyなどと提携した。ミュージック検索結果で曲名をクリックすると、iLike(MySpace傘下)またはLalaのプレイヤーが現れて、検索結果ぺージから直接サンプルをストリーミング再生できる。結果に対する、その他のパートナーサービスの関連ページにもワンクリックでアクセスできる。

Googleのミュージック検索結果とLalaのプレイヤー

ミュージック検索はGoogle検索に統合されているため、アーティスト名や曲名が不確かだったり、曲の歌詞のほんの一部しか思い出せない場合でも、通常のWeb検索結果と組み合わせれば簡単に探している音楽にたどり着ける。音楽配信サービスの検索機能に比べると、曲探しのツールとしてGoogle検索は強力である。

ただしGoogleで歌詞の一部やミュージシャン名を正確に入力しても、ミュージック検索と判断されないことが何度もあった。こうした点をGoogleも認めており、「より多くの音楽を検索対象にするための、今はまだ最初のステップに過ぎない」と今後のサービス拡充を約束している。