英CSRは、同社の「SiRFstarIV」アーキテクチャをベースとした位置情報プラットフォーム「SiRFstarIV GSD4eGPS」を発表した。ROM版とフラッシュ版が用意されており、外付けフラッシュメモリ付きチップエンジンは、すでにサンプルを出荷している。一方のROM版は、2009年第4四半期から入手可能で、2010年の第1四半期に量産予定となっている。

同製品は、SiRFstarIVアーキテクチャの性能および低消費電力機能をベースに開発され、内蔵型CPUおよび「SiRFGeoRecov」テクノロジなどの機能を搭載。SiRFGeoRecovは、ホスト・プロセッサをロードすることなく、デジタルカメラ、携帯ゲーム機、ウェアラブル・プラットフォームおよびその他のコンシュ―マデバイスで継続的な位置情報認識を実現するために最適化されているとする。

これにより、カメラの静止画像またはビデオカメラの動画像に瞬時に位置タグ(geo-tag)の取り付けが可能となり、GPS情報が利用可能になったデバイス上で位置認識の正確性向上を実現する。また、ユーザはスマートフォンでソーシャルネットワーキング上の友人の居場所を探すことや、ウェアラブル・デバイスでジョギングコースをトラッキングすること、ノートパソコン/ネットブックで位置情報検索を行うこと、歩行者ナビゲーションシステムで大都市やビルの谷間でも自分の位置を正確に認識することなどが可能となる。加えて、ユーザは、数週間から数カ月の間、デバイスの電源を切っていても、通常の使用環境でこれらすべての利用ケースに対応することが可能だ。

機能としては、非常に低信号の状態であっても、デバイスが正しい位置にあることを保証するほか、動作検知アルゴリズムにより静止状態においてもパワーマネージメント節電機能および正確かつ安定した位置認識性能を提供することが可能。

また、「ナビゲーション感度(-160dBm)」および「トラッキング感度(-163dBm) 」を実現しているほか、スマートフォンユーザ向けに7.5-dBの3GPPパス・マージンとE911の検知感度を備えている。

さらに、複数のスマートフォン・オペレーティング・システムに取り付けられる、完全認証のA-GPSプロトコルスタックを搭載しているほか、「1-Hz TricklePower」モードで消費電力は8mW、「SiRFaware」モードで50から400μAの電流で「hot-start」状態を連続的に維持することができる。