日立製作所は10月29日、2009年度第2四半期の連結決算を発表した。同発表によると、売上高は4兆1,249億円(前年同期比22%減)、営業損益が247億円損失(前年同期比 -2,218億円)、純損益が1,332億円損失(前年同期比 -1,474億円)という結果だった。
営業損益は期初見通しの1,100億円の損失に対し、実績は247億円の損失だった。改善の要因としては、固定費削減による650億円、原価低減などによる303億円、為替影響による50億円が挙げられている。
純損益も営業損益と同様に、期初見通しの2,100億円の損失に対して、実績は1,332億円の損失と改善されている。その要因としては、営業損益の改善による852億円、持分法損益の改善による103億円、固定資産処分損失などの減少による143億円が挙げられている。
事業部門別の売上高についても発表が行われた。金融サービス以外の情報通信システム、電子デバイス、電力・産業システム、デジタルメディア・民生機器、高機能材料、物流及びサービス他の事業部門はいずれも前年同期比に対してマイナスとなっている。
また、期初見通しを上回った事業部門は、金融サービスと電力・産業システムのみだった。
事業部門別の営業損益は、デジタルメディア・民生機器のみが前年同期比プラスとなった。電力・産業システムは前年同期比862億円の損失ながら、期初見通しに対しては403億円増の結果だった。
2,010年3月期の見通しについては、売上高が8兆7,000億円(前期比87%、期初見通しとの偏差98%)、営業利益が800億円(前期比471億円減、期初見通しとの偏差500億円)、純損益が2,300億円損失(前期比5,573億円、期初見通しとの偏差400億円)と発表されている。