日立ソフトエンジニアリング(日立ソフト)は、同社が販売する電子黒板「StarBoard」を学校教育現場でさらに活用してもらうため、コミュニティサイト『スタボひろば』を開設した。
「StarBoard」はこれまで国内で約1万台、全世界では約12万台を販売し(いずれも2009年10月現在)、グローバルシェアは3位、国内シェアは1位となっている。
国内の1万台のうち約6000台は学校向けに出荷されているが、 教育現場からは「授業用デジタル教材部品の不足」「電子黒板の操作に慣れるために時間がかかる」等の声が寄せられていることから、このような課題への対応として今回サイトを開設した。
このサイトでは、日立ソフトが独自作成したクリップアート、国内の大学や海外で連携しているリソースセンターで作成したデジタル教材部品、電子黒板を使った授業風景、使い方のコツなどのコンテンツを公開している。
具体的には、「千歳科学技術大学」のeラーニング教材で使用されているFlash素材16000点のうちの40点、「ケンブリッジ大学出版局」が世界に向けて提供している英語学習向け教材、日立ソフトがグローバルで連携している海外リソースセンターの日本向け教材 やクリップアート、StarBoardのTips、電子黒板の活用事例などが公開されている。これらは、StarBoardの購入者でなくても誰でも利用できる。
また、このサイトではメールマガジン「スタボメルマガ」の配信登録も行っている。
来月以降は、「JAMシステム」英語授業用ソフトサンプル、光村図書出版のデジタル教材のサンブルなどの提供のほか、掲示版なども開設してコンテンツの充実を図っていく予定だという。
電子黒板の学校導入は、2009年度補正予算の文部科学省「学校ICT環境整備事業」に挙げられ、1台あたり70万円の補助により、当社は3万2000台程度を学校に導入する予定であったが、民主党政権の誕生により予算が削られ、2万台程度が導入される見込みだという。
日立ソフト Interactive Media Solutions本部 本部長 臼田裕氏は「2万台のうち1万台以上は販売したい」と述べ、国内シェアの50%以上は確保したい旨を明らかにした。