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Mozillaは今、Firefoxの起動時間短縮に取り組んでいる。まだ開発途中の段階だが、その経過がFirefox Startup Performance Weekly Summary, October 24, 2009において公開されているので紹介しておこう。
同レポートでは、抜けがあるものの起動時間が実際のデータとして報告されている。計測は、コールドスタートとウォームスタートの双方に対してMac OS X Leopard、Windows XP、Vista、Linuxで実施。起動時間に改善が見られるのはMac OS X Leopardの場合のみで、WindowsとLinuxでは顕著な改善は確認できない。
なお、Firefox Startup Performance Weekly Summary, October 24, 2009ではコールドスタートアップ、ウォームスタートアップ、それぞれのOSで使われたPCがどういったスペックのものであるかという説明はない。
OS | Firefox 3.5 | Firefox 3.6 | 開発版 |
---|---|---|---|
Mac Leopard (10/23) | 15605ms | 13120ms (-16%) | 13859ms (-11%) |
Linux (10/23) | 7056ms | 7159ms (1%) | 7204ms (2%) |
OS | Firefox 3.5 | Firefox 3.6 | 開発版 |
---|---|---|---|
Mac Leopard (10/23) | 1451ms | 1108ms (-23%) | 1017ms (-30%) |
Win XP (10/23) | 459ms | 462ms (0%) | 449ms (-2%) |
Win Vista (10/23) | 535ms | 544ms (1%) | 506ms (-5%) |
Linux (10/23) | 625ms | 632ms (1%) | 629ms (0%) |
起動時間の改善が確認できるMac OS X Leopardでの動作だが、Firefox 3.6よりもTrunkの方が遅いという結果になっている。ただし、この結果はマニュアルで実施している試験の結果とは異なっているという説明もある。今回公開されたデータは、起動時間改善プロジェクトの第一段階となるもので、今後も順次報告されていくとみられる。
ちなみに、Mac OS Xで起動時間の改善がみられる点については以前の報告と同じ結果。Windowsにおける起動があまり変わらないことも以前に報告されていたとおりだ。
また、Windows 7においてFirefox 3.5が考えがたいほど高速に起動することについては今回の発表では言及されていない。Windowsにおける起動時間がどう変わっていくのか、今後注目していきたい。