独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は10月26日、「未踏IT人材発掘・育成事業」において特に優れた成果を収めた開発者を表彰する「スーパークリエータ」の2008年度下期認定者を発表した。

未踏IT人材発掘・育成事業は、「ソフトウェア関連の分野でイノベーションを創出できるような独創的なアイデアと技術、そして、それらを活用する能力を持つ、突出した若い逸材(スーパークリエータ)を、優れた能力と実績を持つプロジェクトマネージャー(PM)のもとに発掘、育成する事業」。スーパークリエータの認定は、各担当PMによる評価を基に審議委員会による審議を経て、IPAが決定する。

2008年度下期の未踏IT人材発掘・育成事業採択案件は36件(未踏本体23件、未踏ユース13件)。その中から、以下の11件13名(未踏本体9名、未踏ユース4名)の開発者がスーパークリエータに認定された。

カテゴリ 氏名 テーマ名 PM氏名
未踏本体 米澤朋子 頭部/視線方向を用いた音声メモの配置/ブラウジングによるウェアラブル思考空間支援 竹田正幸
山添大丈
寺澤洋子
矢口裕明 自然特徴点からマーカを自動生成する拡張現実システムの開発 田中二郎
久保田秀和 動的コンテンツの開発を可能とするWebアプリケーション 田中二郎
中野賢 進化型エージェントに基づくネットワークシミュレータの開発 ディビッド・ファーバー
山添隆文 画像認識に特化した物理シミュレーションエンジンとUIの開発 勝屋久
中野恭兵 コード進行をベースとしたセミオートマチックな作曲ライブラリの開発 勝屋久
大山裕泰 グリーンOS onix OS の開発 加藤和彦
未踏ユース 山岸純也 GPGPUを用いた薬物親和性評価プログラムの開発 竹内郁雄
郷原浩之 オープンかつポータブルなデータベースガーベジコレクション 竹内郁雄
村田雄一 インタラクティブ性を向上させるOHP風プレゼンツールShadowgraphの開発 筧捷彦
杉浦裕太 インタラクティブUIを用いた家庭用ロボット操作方法の開発 安村通晃

授賞式は、10月29日に明治記念館にて開催される「IPA Forum 2009」で行われる。