米MIPS Technologiesは、台湾Novatek Microelectronicsがデジタルホーム向けマルチメディア機器用チップ設計を行うために「MIPS32 24KEc」プロセッサのライセンスを取得したことを発表した。
「MIPS32 24KE」コア・ファミリは、MIPSの「24K」マイクロアーキテクチャをベースに、「MIPS DSP ASE(特定アプリケーション向け拡張機能)」を搭載した製品ファミリ。この構成により、DSP ASEを実装していないRISCと比較すると、広範な組込機器での信号処理性能を200%近く向上させることが可能となるという。
また、24KEファミリは、全体のSoCダイサイズ、コスト、消費電力を削減することが可能なほか、さまざまなソフトウェア開発ツール、MIPS DSPライブラリ、サードパーティによるDSPアプリケーション・ネットワークによってサポートされている。そのため、SoC設計者は、単一の設計環境で作業をすることができ、24KEコア上でDSP機能を利用することによりシステム・コストを削減することが可能になるという。