アスキー・メディアワークスのリサーチ・メディア部門であるアスキー総合研究所は10月21日、「Windows 7導入意向調査」の結果を発表した。同調査では、Windows 7の導入意向・形態・導入先、各Windowsの満足度についてまとめている。
同調査は、アスキー総研アンケートモニター(週刊アスキー、アスキー・ドットPC、ビジネスア スキー各誌読者など)から、Windowsユーザーを対象に行われた。
Windows 7の導入意向に関する質問に対して、「発売後すぐに導入する」と答えた回答者は全体の13.2%で、「半年以内に導入する」、「1年以内に導入する」と答えたユーザーを合わせると41.3%となった。半数近いユーザーが1年以内の導入意向を示しており、Windows 7は順調に普及する可能性が高いと、同研究所では見ている。
「すぐに導入する」と答えたユーザーのうち、Vistaユーザーが19.7%であるのに対し、XP ユーザーは3.2%となった。また、「半年以内に導入する」という回答もVistaユーザーが14.0%、XPユーザーが8.2%となり、XPユーザーよりもVistaユーザーのほうがWindows 7の導入意欲が高いという結果が出ている。
また、導入形態に関する質問に対しては、Vistaユーザーの58.%がパッケージ版を購入すると答えた一方、XPユーザーの52.7%はWindows 7がプリインストールされたPCに買い換えると回答。同研究所では、Vistaユーザーの使用しているPCは比較的新しく性能の高いモデルであるため、OSだけの買い換えで十分という判断ではないかと分析している。
現在利用しているWindowsバージョンの満足度に関する質問では、Vistaユーザーの満足度(50.0ポイント)がXPユーザー(67.2ポイント)に比べてかなり低い結果が出ている。特に、起動速度や動作の軽さで、Vistaの満足度は低くなっている。同研究所では、VistaユーザーがWindows 7を導入するのは、新しいOSを試してみたいという動機もさることながら、Vistaへの不満が要因の1つとなっていると指摘。
一方で、Windows 7の製品候補版をすでに利用しているユーザーの満足度は71.3ポイントと、Vistaはもちろん、XPに比べても高く、Windows 7の完成度の高さがうかがえる。