シトリックス・システムズ・ジャパンは10月21日、Webアプリケーションデリバリーを高速化するアプライアンスのミッドレンジ製品として、「Citrix NetScaler MPX 10500」および「同MPX 12500」の2モデルを発表した。価格は、MPX 10500が808万5,000円から、MPX 12500が1193万5000から。MPS 10500からMPX 12500へは、ソフトウェアライセンスによりアップグレード可能となっている。
新製品は、5-8GbpsのHTTPパフォーマンスを提供し、L4-7負荷分散、アプリケーション高速化、サーバオフロード、アプリケーションファイアウォールセキュリティなどを含む従来のNetScaler製品と同等の機能を持つ。同クラスの製品としては最小の消費電力を実現したという。
新製品と従来製品であるNetScaler VPXとの組み合わせにより、ハードウェアアプライアンスの持つパフォーマンスを、ソフトウェアベースの仮想アプライアンスの持つ機敏性および柔軟性を結合させたデータセンターアーキテクチャの提供が可能になるとしている。
マルチコアのIntelプロセッサを搭載、NetScaler nCoreテクノロジにより、各アプリケーションワークロード上での複数の複雑な操作をマルチギガビットクラスの速度で並列処理できるという。これにより、パフォーマンスに大きな影響を与えず大量のWebアプリケーション配信機能を同時に実行可能としている。
SSL VPNやアプリケーションファイアウォールなど従来は別個のソリューションで使用していた機能を統合できる。新製品の導入により、自社のインフラ内に存在する異種デバイスの数を減らせるため、複雑性の軽減とデータセンタ全体の弾力性を強化できるという。