STMicroelectronicsは、モータ駆動用電力の低減が可能なパワートランジスタとしてIGBT「STGW30N120KD/STGW40N120KD」シリーズを発表した。定格1200Vのため、440Vや480VなどのAC電源電圧での使用も可能だ。すでに2シリーズともに量産を開始しており、単価は約5,000個購入時でそれぞれ約2.50ドルおよび約2.80ドルとなっている。

定格1200Vのモータ駆動用IGBT「STGW30N120KD/STGW40N120KD」のパッケージ外観

STGW30N120KDが最大30A、STGW40N120KDが最大40Aのアプリケーションに対応し、2シリーズともに、同社の独自プロセス「PowerMESH」の採用により、省電力を実現している。

また、スイッチング損失の低減により、高い周波数での動作が可能であり、電源制御回路部品の小型化と低価格化が可能だ。加えて、多くの回路に必要とされる高速フリーホイール・ダイオードを集積しているため、システムの部品点数の削減が可能となる。

さらに、最長10μsの短絡に耐えることが可能であり、ゲート駆動信号エラー、グランド短絡、モータの相間絶縁破壊など、モータ・コントローラの一般的な故障原因に対する耐久性を備えている。