ソフトバンクテレコムは10月15日、ビジネスシーンにおけるiPhone活用事例を紹介する発表会を開催した。本稿では、そこで紹介された事例の中から福岡ソフトバンクホークスのものを取り上げてお伝えしよう。
全球団全打席の映像がいつでも見られる - 福岡ソフトバンクホークス
多数紹介された事例の中で、最も高度な専用アプリケーション事例がソフトバンクホークスのものである。
福岡ソフトバンクホークスでは、選手全員にiPhoneを配布。対戦成績の分析に役立つ専用のiPhoneアプリケーションも提供している。
同アプリーケーションは、全球団全選手のシーズン記録を簡単に検索/参照できるようにしたもの。球団のサーバと通信してデータを取得する。サーバには出場選手の全打席の動画が保存されており、選手は、映像を見ながら対戦相手や自身の結果を分析することができる。
試合データは、球団職員が毎日試合終了後に編集。翌朝8時には利用できる状態に仕上げているという。
講演では、「以前はこうした映像は資料室に行かなければ見られなかったが、今はどこにいてもiPhoneでパッと見られるので非常に便利」という小久保祐紀選手のコメントも紹介された。
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発表会では、本誌で紹介されたもの以外にも、京都府内の見ごろの花とその場所を写真/地図付きで紹介する「花なび」プロジェクトの事例や、携帯電話を活用した授業を実践している大阪府立柴島高校の事例、岐阜県大垣市で行っているiPhoneビレッジの取り組み、ロエベによるiPhoneアプリケーション「セカイカメラ」を使った商品情報提供の取り組み、さらには、SAPで開発を続けている、BI(Business Intelligence)ソフトウェア「SAP BusinessObjects Explorer」のiPhoneアプリケーションなども紹介された。
ビジネスの現場を大きく変える可能性を秘めたiPhone。今後、どのような活用事例が出てくるのか楽しみだ。