フランスのSagem Securite(以下、サジェム)と日立製作所は10月19日、指紋認証と指静脈認証を組み合わせたマルチモーダル生体認証装置「Finger VP」(プロトタイプモデル)を開発したことを発表した。

日立製作所の指静脈認証技術「VeinID」で用いられる装置

Finger VPは、サジェムの指紋認証技術「Morpho」と日立の指静脈認証技術「VeinID」を組み合わせて開発された。指紋認証と指静脈認証の2つの生体情報を同時に撮影し、認証処理できる。

これにより、IDと生体情報を組み合わせて認証を行う「1:1認証」、IDを使用せず生体情報だけで認証を行う「1:N認証」のどちらの方式においても、高精度の認証が可能となる。

同装置は、英国ロンドンで10月20日から22日にかけて開催が予定されている生体認証関連の展示会「Biometrics 2009」で展示される予定。製品化は2010年を目途に行われる予定だという。