米IBMは10月15日(現地時間)、2009年度第3四半期の総利益は236億ドルで、前期比1%増、前年同期比で7%減(為替変動の影響を調整した場合は5%減)、また、純利益は前年同期の28億ドルから14%増の32億ドルとなったことを発表した。
同社会長兼CEOを務めるサミュエル・パルミサーノ氏は、「当第3四半期も利益率、純利益、キャッシュフローが際立った成長を遂げた。また、ソフトウェアとハードウェアのシェアも伸びた。2009年度通期の見通しは明るく、改めて業績予想を上方修正した」と述べている。
同社では、2009年度通期の1株当たりの利益が当初予想に基づく「9.70ドル以上」を上回る、9.85ドル以上になり、ソフトウェア/サービス部門の2009年度通期の税引前利益が2ケタの成長率を果たし、約80億ドルに達すると予想している。
2009年第3四半期のソフトウェア部門の収益は51億ドルで、前年同期比3%減となった。WebSphere、インフォメーション・マネジメント、Tivoli 、Lotus、Rationalの各製品を含む主要なミドルウェア製品全体の収益は29億ドルで前年同期比2%増、OSの収益は5億2,100万ドルで前 年同期比12%減となった。
うち、WebSphereソフトウェア製品群の収益は前年同期比14%増、Tivoliの収益は前年同期比5%増、Rationalの収益は前年同期比2%増と、これら3つの製品群はプラス成長となった。
2009年第3四半期のシステムズ・アンド・テクノロジー部門の収益は総額で39億ドル、前年同期比12%減となった。システム製品の収益は13%減で、System pシリーズの収益は前年同期比10%減、System zシリーズの収益は前年同期比26%減。システム・ストレージの収益は13%減となっている。