日本HP、新10GbEスイッチ/WSブレード投入でBladeSystemを強化

米HP HP Networkingワールドワイドマーケティングバイスプレジデントのスティーブ・ダイチ氏

日本ヒューレットパッカードは10月15日、同社のブレードシステム製品群「HP BladeSystem」のラインアップを拡充することを発表した。

具体的には、HPのネットワーク製品群「HP ProCurve」でHP BladeSystem対応製品をリリース。同時に、Intel Xeon 5500番台搭載のワークステーションブレードを提供し、多様な顧客ニーズに対応可能な環境を整備する。

今回発表されたHP ProCurve製品は、「HP ProCurve 6120G/XG ブレードスイッチ」と「HP ProCurve 6120XG ブレードスイッチ」の2つ。前者は1GbEアップリンク/10GbEダウンリンクをサポートするモデルで、後者は10GbEアップリンク/10GbEダウンリンクをサポートするモデルになる。

両製品の主な仕様、価格、提供時期は以下のとおり。

製品名	仕様	価格	出荷時期
HP ProCurve 6120G/XG ブレードスイッチ	・ノンブロッキングアーキテクチャー・4つのすべての10/100/1000T RJ-45アップリンクポートでのワイヤースピードの切り替え・両方の1Gb SFPアップリンクポートでのワイヤースピードの切り替え・3つのすべての10Gbアップリンクポートでのワイヤースピードの切り替え・16個のすべての1Gbサーバーポートでのワイヤースピードの切り替え・1:1を超えるダウンリンクとアップリンクの帯域幅比率・ストアアンドフォワードスイッチング	57万7500円～	2009年11月中旬
HP ProCurve 6120XG ブレードスイッチ	・ノンブロッキングアーキテクチャー・ストアアンドフォワードスイッチング・ワイヤースピード10Gbダウンリンク(サーバー側NIC)×16ポート・ワイヤースピード10Gbクロスコネクト×2ポート: 冗長化とスタッキングを実現・ワイヤースピード10Gb CX-4銅線アップリンク×1ポート: データセンタースイッチへのアップリンク・ワイヤースピード10Gb SR、LRまたはLRMファイバーおよび銅線SFP+アップリンク×8ポート・ラインレート、フルデュプレックス240Gbpsブリッジングファブリック	136万5000円～	2010年1月中旬

日本HP エンタープライズストレージ・サーバ事業統括 ISSビジネス本部サーバプロダクト・マーケティング部の木村剛氏

また、両製品には他のHP ProCurve製品と同様、故障発生時に、原因究明前に代品先送りの交換サポートが無期限で受けられる「ライフタイム保証」が付属するほか、HP ProCurve ブレードスイッチ独自のサービスとして、問題発生時に専任エンジニアが駆けつけて対応する「オンサイト保証」が購入後1年間限定で無償提供される。

日本HP エンタープライズストレージ・サーバ事業統括 ISSビジネス本部サーバプロダクト・マーケティング部の木村剛氏は、両製品について「10GbE対応スイッチとしては非常に低価格になっている」と説明。それを実現できた理由として、「I/O仮想化を実現するHP BladeSystem c-Class バーチャルコネクトイーサネットモジュールと同じハードウェアを使用し、設計/製造コストの削減を図った」ことなどを挙げた。

今回発表された2製品の位置づけ

日本HP エンタープライズストレージ・サーバ事業統括 ISSビジネス本部本部長橘一徳氏

一方、ワークステーションブレードに関しては、新たに「HP ProLiant WS460c G6」をリリース。こちらはIntel Xeonプロセッサー5500番台を最大2基(8コア)搭載可能なほか、12個のDIMMスロットで最大96GBのDDR3メモリを組み込めるといった特長がある。

また、マルチモニタやCAD設計などの用途向けに、NVIDIA Quadro FX 770MおよびNVIDIA Quadro FX 3600Mを採用した2つのグラフィックカードをリリースするほか、他のワークステーションブレード同様、同社独自のHP3圧縮技術を活用したハイパフォーマンスのシンクライアント環境を実現しているという。

価格は34万1250円～。11月中旬より出荷が開始される。

HP ProLiant WS460c G6の概要

さらに、HPでは、今回の発表に併せて次の3つのキャンペーンを展開することも発表している。