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同じ種類のアプリケーションで見ると、デスクトップアプリケーションと比べてWebアプリケーションは提供されている機能が少ないことがある。逆にWebアプリケーションでは提供されることが多いデータの公開や共有といった機能はデスクトップアプリケーションでは提供されていないことも多い。それぞれ適材適所だ。もっとも大きな違いのひとつは、インクリメンタルな機能の追加にある。
最初は機能の少ないWebアプリケーションでも、成功しているものは随時機能が追加されていくことがある。最初は満足できなくても、機能が追加されるごとに便利になっていく様子はユーザにとっても興奮できる体験だ。学習曲線がアプリケーションの進歩と同じように進んでいくところも特徴といえる。そうした代表的なWebアプリケーションのひとつにGoogle Docsがある。ブログや記事でテクニック紹介が公開されるため、そういった記事を読みながら徐々にスキル向上がはかれるところも魅力のひとつだ。
Trevor Dobrygoski氏がMake Tech Easierにおいて5 Tips for Google Spreadsheetsのタイトルのもと、Google Docsスプレッドシートアプリケーションの提供しているいくつかの機能を紹介している。紹介されている機能は次のとおり。
ルックアップ機能
ほかのプログラムからは、Google DocsにはGoogle検索は機能として組み込まれているかという質問がでるかもしれないが、たしかに検索そのものは提供されていないものの、検索結果を使って特定の結果を自動的に表示するための関数は提供されている。特に紹介されている関数は次のとおり。
- =GoogleLookup("entity"; "attribute")
- =GoogleFinance("symbol", "attribute")
- =GoogleTranslate("text", "source language","target language")
GoogleLookupはエンティティとそれに対する属性による検索結果(たとえば日本国の首都など)、GoogleFinanceは金融関連の情報に絞った検索結果を表示する。どのようなエンティティと属性が指定できるかは関数: GoogleLookup の使用や関数: GoogleFinance のアップデートなどに掲載されている。GoogleTranslateは指定したテキストを翻訳する関数で、指定する言語名はISO 639-1 Codeにて指定する。
フォーム機能
Google Docsは調査用のフォームを実現する機能を提供している。作成したフォームを経由して入力されたデータは自動的に収集され、結果が自動的にスプレッドシートに展開されるようになっている。フォームが入力されたら電子メールで通知を受け取ったり、調査状況をiGoogleガジェット経由でトラッキングする方法もある。作成はメニューからFormの新規作成を選択して作成していけばいい。
リストビュー機能
作成したスプレッドシートは閲覧専用のリストビューとして公開したりWebサイトに組み込むことができる。Shareメニューから作業すればいい。このリストビューの優れたところはスプレッドシートの変更が自動的に反映されるところにある。元のスプレッドシートが変更されれば公開されたリストビューにも反映される。Google Sitesユーザであれば編集可能なシートをページに挿入することもできる。
モバイルからの操作
Android、iPod touch/iPhone、Nokia S60などのモバイルデバイスを持っているのであれば、これらデバイスからGoogle Docsスプレッドシートにアクセスできる。ショートカットの作成、セルの編集、データの追加、カラムのソートなどが可能。
スタイル
ドロップダウンメニューには用意されていないが、フォームは編集することができる。Googleドキュメントテンプレートに70を越えるテーマが用意されている。Google Docsのフォームについては【レビュー】ビジネスユースにも使える!? Google Docsのアンケート機能を試してみた!で新規作成から基本的な作成方法、テーマの選択、トラッキングするいくつの方法が紹介されている。