エルピーダメモリは10月15日、2010年3月期第2四半期決算の見込みとなる速報値を発表した。これによると、同四半期(2009年7~9月)の業績は売上高が前四半期比32.2%増、前年同期比15.5%減となる960億円、営業損益は前四半期の423億円、ならびに前年同期245億円の損失から、5億円の黒字へと益転を果たした。ただし、経常損益は70億円の、四半期純損益は80億円のそれぞれ損失となっている。
PCおよびサーバ向けのコンピューティングDRAM製品の価格が需要回復による需給バランス改善により上昇したこと、またDDR3 SDRAMの出荷増などによる出荷ビットの増加が要因としている。
また、営業損益の改善は、売上高の増加のほか、生産性の向上によるコスト低減などの施策も奏功しているとしている。
なお、同社の子会社であるテラプローブおよびのRexchip Electronicsは、すでに同四半期での営業損益、四半期損益ともに黒字化を達成しているが、これら連結による上半期業績は第1四半期の影響もあり売上高が前年同期比24%減の1,686億円となり、営業損益は418億円、経常損益は536億円、純損益は524億円とそれぞれ損失を計上する見込みとしている。