日本アイビーエムは10月14日、中堅企業向けに、企業内の情報に関する分析・レポーティング・計画立案を包括的に提供する新しいソフトウェア製品群「IBM Cognos Express V9.0」の提供を開始したことを発表した。

IBM Cognos Express V9.0の操作画面

同製品は、レポーティングや分析などのBI機能と、計画立案・予算編成・予測作成などのプランニング機能が統合して提供されるため、現状を把握し、それが起こった理由を分析し、それによって導かれる新たな洞察や知見を、行動計画に展開していくことができる。

同製品は、必要最低限の機能があらかじめ最適な構成で提供されているので、数回の簡単なマウス・クリックだけで導入作業が行える。そのほか、中堅企業の経営者とエンド・ユーザーが自分自身で、重要な意思決定に必要なレポートや予算編成などの計画作成を簡単に行えるようになっている。

多彩な種類のレポート作成や非定型データの検索を行う「IBM Cognos Express Reporter」、情報を分析しかつ得られた洞察を可視化する「IBM Cognos Express Advisor」、Microsoft Excelで計画・予算策定・予測を行う「IBM CognosExpress Xcelerator」の3つの機能モジュールから構成されているため、同製品はニーズに応じて予算に見合った規模で始め、段階的に拡張することが可能だ。

同製品の価格はモジュールやユーザー数に応じた個別見積もりとなる。例えば、IBM Cognos Express Reporterをユーザー20名、管理者1名で利用する場合、330万円となる。