米Googleは10月13日(現地時間)、Google Earth用の3D建物を作成するWebツール「Building Maker」の提供を開始した。

同社は「地球上に存在するすべての建物の3Dモデルを作成する」という課題の解決策としてBuilding Makerを用意した。楽しみながら誰でも簡単に3Dの建物を作成できるツールを提供することで、ネットユーザーに幅広くGoogle Earthの3Dモデルづくりに協力してもらおうとしている。「初期ベータ参加者は、Building Makerがツールよりもゲームのようだと述べている」と製品マネージャーのMatt Simpson氏。

Building Makerは現在、日本語を含む14言語で利用可能。対応Webブラウザを使ってBuilding Makerのページにアクセスし、まず3Dモデルを作成する都市を選択する。現在、約50都市がリストされており、日本国内では札幌、仙台、東京、横浜、京都、大阪、神戸、福岡などが選択可能だ。作成可能地域を目印が出てくるまで拡大し、3Dモデルを作成する建物の上に目印をドラッグする。

3Dモデルの構築はとても簡単だ。拡大した建物の写真に合わせて、様々な形のブロックを重ねていくだけ。作成画面の左横には様々な角度からの建物の写真が並ぶ。その写真をクリックし、画像ビューを切り換えながら配置したブロックを調整する。またGoogle Earth Pluginを通じて、Webブラウザ内から直接、作成中の3Dモデルを確認できる。完成したら、Googleアカウントでログインし、3D Warehouseに保存する。3Dモデルは3Dモデリングソフト「SketchUp」を使って修正することも可能。Googleの審査を通過すると、作成した3DモデルがGoogle Earthに採用される。

様々な形から建物に合ったボックスを選択、建物に合わせて向きやサイズを調整しながら3Dモデルを作成する

作成中、異なった角度からのビューに切り換えながらボックスの位置やサイズを調整する

Webブラウザ内のBuilding Makerから直接、作成中の3Dモデルを確認

対応Webブラウザは、Google Chrome、Firefox、Safari、Internet Explorerなど。MacユーザーはGoogle Earth Pluginをインストールする必要がある。現時点で同プラグインはMac OS X 10.6 Snow LeopardのSafariに対応していないので注意が必要だ。