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正確な日付は確定していないが、10月14日から15日前後でFirefox 3.6 Betaのリリースが予定されている。Betaの段階に入るとUIの変更はほとんど行われない。新機能の追加もなく、基本的には問題の修正のみが行われる。つまり、Firefox 3.6 Betaの状態で、たいだい次にリリースされるFirefox 3.6の姿をとらえることができる。
Betaの次はRCがリリースされる。RCはリリースへ向けた機能修正がだけが実施される。Firefox/Namoroka - MozillaWikiのスケジュールと比較すると、Betaに入る段階で1ヶ月から1ヶ月半ほどスケジュールが伸びている。このため、最終的なリリースは11月が予定されているがさらに伸びる可能性もある。しかし、UIも機能もBetaから大幅に変更することはないとみられる。
Firefox 4.0と異なり、Firefox 3.6はマイナーアップデートの位置づけ。Firefox 3.5がリリースされた時ほどのインパクトはない。主なUIの変更がはじまるのはFirefox 3.7からが主な対象となるため、3.6はユーザから見るとさらに目立たないアップグレードになるとみられる。現段階でわかっているFirefox 3.6における注目の改善点や変更点は次のとおり。
- TraceMonkey JavaScriptエンジンの高速化 (JavaScriptアプリケーションの高速化)
- Gecko 1.9.2の導入 (ページレンダリング速度の向上)
- CSSグラデーション、バックグラウンドサイズ、マルチバックグラウンドイメージなどCSSプロパティの追加
- 軽量テーマ機能の導入
- セッションリストア機能の改善
見た目ではなく、内部の改善による高速化がFirefox 3.6の最大の目玉になるとみられる。Firefox 3.6の実行速度についてはExpect 22.8% performance boost from next week's Firefox 3.6 betaにおいて詳しいベンチマーク結果が報告されている。Betanews Windows Browser CRPIによると平均して22.8%の性能向上が確認できるという。
Betanews Windows Browser CRPIはBetanewsが提供しているWindowsにおけるブラウザの性能指標。Windows XP、Vista、7でFirefox、Safari、Opera、Chrome、IEの性能が評価されている。指針の基準はIE7の計測結果。Firefoxはほとんどの項目で3.5.3よりも3.6の方が高い性能を示している。ただし、最新のSafariやChromeと比べると大きく性能に差をつけられている。