"つぶやき"検索性能の向上がさまざまな利益をもたらす? |
マイクロブログサービスで急成長中のTwitterが、GoogleとMicrosoftとの提携を目指した話し合いを進めている。米Wall Street Journalの「D: All Things Digital」の中でコラムニストのKara Swisher氏が10月8日(現地時間)、自身のブログ「BoomTown」で報じている。これはTwitter内のデータを両社に提供することで、両検索サービスでのリアルタイム検索性能を向上させることを目的とする。同時にTwitterでは金銭的な見返りを受けることで、新たな収益源の1つとして活用する狙いがある。
Swisher氏が同件に近い人物からの情報として伝えるところによれば、両社との交渉は個別に行われており、独占契約のような形態にはならない見込みだという。あくまで提携先の1つとの扱いで、Twitter自身の独立性を守る狙いもある。提携先となるGoogleやMicrosoftにとってのメリットはTwitterから直接投稿内容のフィードを取得することで、自身の検索サービスでのリアルタイム対応を強化することが可能な点だ。Twitterでは提携における条件としていくつかのオプションを想定しており、その1つが金銭面となる。もしフィード提供の見返りに一定金額の授受や検索広告からの売上をシェアする形態をとれれば、Twitterにとって新たな収益源の1つとなる可能性があるからだ。
有料アカウントの設置や広告配信など、さまざまな収益源を模索するTwitterだが、もしこの交渉が成立すれば大きな後ろ盾を得ることになる。宝の山を抱える一方でその採掘方法で悩む同社にとって、大きな前進だろう。