アイ・ティ・アールは10月8日、国内のCRM、ECサイト構築管理、FAQ作成管理製品に関する調査結果をまとめたレポート「ITR Market View : CRM市場2009」を発行。その一部を公開した。

調査は、2009年8月から9月にかけて国内50ベンダーに対して実施。レポートでは、その結果を基に市場規模やマーケットシェア、今後の動向をまとめている。

同社の発表では、レポートに掲載した3市場のうち、CRM市場に限定して概況を公開。それによると、CRM市場における2008年度の国内出荷金額は、前年比9.6%増の214億4000万円となっている。

また、同市場における分野別の出荷金額は以下のとおり(単位は億円)。

分野 2007年度 2008年度 2009年度(予測値)
WFM 4.8 5.3 5.9
モニタリング評価 2.2 2.4 2.5
コンタクトセンター支援 53.8 55.6 58.8
SFA/SFE 53.5 58.1 63.2
メール送信 25.9 29.8 33.2
メール処理 6.6 7.5 6.9
マーケティング管理 20.8 25.7 30.0
フィールドサービス 28.1 30.0 30.3

ITRでは、メール送信、メール処理、マーケティング管理の3つ分野をまとめてマーケティング分野としてくくり、この分野が2007年比18.3%増と高い成長を記録していると説明。特にマーケティング管理に関しては、23.9%増と、顕著な伸びを示していることを強調したうえで、今年度も同様の伸長が見込まれるとしている。

2008年度から2013年度にかけての年平均成長率(CAGR)はCRM市場全体で7.8%。マーケティング管理分野の市場は12.5%と予測している。