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Googleのブラウザ開発速度は速い。正式版は半年おきにリリースされ、開発版の公開はもっと頻繁だ。Google Chromeは自動的にアップデートされる上に、細い帯域でも負荷を感じないように工夫されている。セキュリティ修正やバグ修正のためのアップデートが気がつかないユーザも多いだろう。
2日(米国時間)に発表されたChrome 4.0.220.1は、そうした細かい開発版リリースのひとつ。報告されている変更内容もGoogle Chrome Releases: Dev Channel Updated with Fixesを読む限り、いつものアップデートとそれほど変わらないように見える。ただし、「It introduces the Native Client as a built-in feature for the first time on Windows.」という一文を除いては。
Native Clientは、ブラウザでネイティブコードをそのまま実行できるようにする試み。JavaScriptで開発されたWebアプリケーションはJavaScriptエンジンが高性能化しているため快適に使えるようになってきている。しかしそれでも、デスクトップアプリケーションの処理速度とは開きがある。Native ClientはWebアプリケーションのスタイルをとりながら、実行速度という問題を改善するひとつの技術になるとみられる。
これまではプラグインとして提供されていたが、これが組み込みの機能として取り込まれた点が注目される。Chrome 4.0.220.1ではWindows版だけ、しかもデフォルトでは無効にされている。しかし組み込み機能になったことで、将来のGoogle Chromeに取り込む意思があることが明確になった。