米Texas Instruments(TI)の日本法人である日本テキサス・インスツルメンツは10月7日、32μV RMSの低雑音特性と1kHz時70dBのPSRR(電源リップル除去比)を保つと同時に、既存ソリューション比で70%低減となる8μA未満の静止電流、および高速過渡応答を組み合わせたオート・ローパワー・モードを提供する、出力電流200mAのLDO製品ファミリ「TPS727xx」を発表した。
LDO製品ファミリ「TPS727xx」の外観イメージ |
同ファミリは、オート・ローパワー・モードによりモードピンを使用せずに、自動的にローパワー・モードに切り替わることが可能。また、オート・ローパワー・モードを用いることで、モードピン制御用のソフトウェアドライバの変更が不要となり、開発作業の簡素化、短縮化が可能となる。また、1.0μFのセラミック・コンデンサを使用することが可能なため、システム全体の小型化も可能である。
さらに入出力の電位差は130mVながら、0.9~5Vの範囲の出力電圧を安定かつ正確に提供することが可能なほか、出力電圧を工場出荷時にEEPROMにプログラミングして設定することで、標準品以外の出力電圧を備えたカスタム製品の要求にも対応することが可能だ。
なお、同ファミリは、すでに1.5mm角の6ピンSONパッケージ、および0.8mm×1.22mmの0.4mmピッチ、4ボールWCSPで供給中となっており、参考価格は1,000個受注時で0.48ドルとしている。