米Tektronixの日本法人である日本テクトロニクスは、5.5桁および6.5桁の分解能を持つデジタル・マルチメータ(DMM)「DMM4000シリーズ」を発表した。同シリーズには、National Instruments(NI)製「LabVIEW SignalExpress」Tektronix Editionソフトウェア(ベーシック・バージョン)が付属しており、これにより複数の計測器を同時に接続し、時間相関を取ったさまざまな測定を行ないながらデータをPCに記録させて効率の良いデバッグを実現することが可能になるという。

6.5桁の分解能を持つ「DMM4050/4040」

5.5桁の分解能を持つ「DMM4020」

DMM4000シリーズは、同社のオシロスコープ「MSO/DPOシリーズ」およびロジック・アナライザ、任意波形/ファンクション・ジェネレータ「AFG3000シリーズ」との最適な組み合わせを実現しており、NI LabVIEW SignalExpressソフトウェアとの組み合わせにより、これらの計測器ともリンクすることが可能。そのため、複数のベンチ計測器を1つのソフトウェア・インタフェースで接続でき、機器の制御、自動測定、データ・ロギング、相関信号の解析などが可能になる。

また、DMM4000シリーズは、分解能が5.5桁もしくは6.5桁で、いずれも電圧、電流、周波数、周期、ダイオード、キャパシタンス、抵抗、温度測定機能を備えており、前面パネルの専用ボタンに頻繁に使用する機能を割り当てることが可能なため、セットアップに要する時間の短縮も可能だ。中上位機種となる4040/4050には前面パネルにUSBポートを装備しているほか、グラフィックディスプレイを搭載。これにより、ヒストグラム、トレンド・プロット、統計解析機能などによる解析を行うことが可能である。

なお、DMM4000シリーズの提供はすでに開始されており、価格は9万3,800円(税別)からとなっている。