JALグループは10月6日、春から秋にかけて、駐機中に陽の当たる側の窓の日よけを下ろし、機内の温度上昇を抑える取り組みを推進していくこととし、国内17空港、海外5空港で本格的に運用を開始したと発表した。
同グループでは、7月14日から24日にかけて窓の日よけを下ろす取り組みのトライアルとして、オーバーナイトステイ便(前日夜に到着し、翌朝出発する便)で清掃時に日よけを下ろすことにより、大型機で平均35分、小型機で平均21分の空調時間を短縮できた。その結果、有効なデータが得られた約650便の合計で約55トンのCO2の排出の削減につながった。
また、JALエコジェット(777型機)の日中帯便では、顧客の協力により、到着後直ちに陽の当たる側の日よけを下ろした結果、空調時間を平均23分短縮して、18便合計で約0.8トンのCO2排出を削減できた。
こうした結果を踏まえ、同グループでは、9月末から窓の日よけを下ろすことによる環境への取り組みを拡大している。国内便については、羽田、伊丹、関西、福岡、新千歳、那覇、鹿児島、名古屋小牧、中部、小松、広島、徳島、高松、松山、長崎、大分、宮崎空港の17の空港のオーバーナイトステイ便で機内清掃時に日よけを下ろし、また、日中帯便はすべて趣旨に賛同してもらえる顧客の協力を得て駐機中も日よけを下ろす取組みを行う。
国際便は、10月1日現地到着便から、ホノルル、ロサンゼルス、香港、グアム、台北の5空港において、趣旨に賛同してもらえる顧客の協力を得て駐機中も日よけを下ろす取組みを行う。