米シマンテックは、中堅/中小規模企業の災害への準備状況に関する調査を行い、結果を公表した。

今回の調査は、中堅/中小規模企業におけるコンピュータおよび技術のリソースに関する責任者を対象に、2009年8月と9月、世界28カ国に所在する1,650社以上の企業を対象に実施された。日本からは49社が回答している。

それによると、中堅/中小規模企業の多くが自社の災害準備計画に自信を持ち、回答者の82%が自社の災害計画にある程度または十分に満足していると答えているほか、84%が、万が一の災害発生時にもある程度または十分に保護されていると考えており、災害への準備に関する高い自信がうかがえる。

しかし実際は、SMBは平均して過去12カ月間で3回の障害を経験しており、その主要な原因はウイルスやハッカーによる攻撃、停電、自然災害だという。 また、調査によると、毎日バックアップを行っている中堅/中小規模企業は23%だけであり、平均して自社のデータと顧客のデータの60%のみをバックアップしてるという。

さらに中堅/中小規模企業の47%が正式な災害準備計画を備えていない一方、 そのうちの約89%は 6カ月以内に策定する予定であると答えているという。

このような状況に対してシマンテックでは、保護する重要な情報の特定作業に時間をかけ自社のニーズを特定する、信頼できるアドバイザーに依頼する、バックアッププロセスなど可能な部分を自動化する、年に1回はテストを実施するといったことを行うよう推奨している。