ルネサス テクノロジは10月1日、ZigBeeなどの近距離無線通信ネットワーク向けに、IEEE802.15.4規格準拠の2.4GHz帯無線通信機能を内蔵した16ビットマイコン「M16C/6Bグループ」を製品化したことを発表した。フラッシュメモリの容量が256KBの「R5F36B3ENNP」と192KBの「R5F36B4BNNP」の2製品が用意されており、いずれも2009年10月よりサンプル出荷を予定している。サンプル価格は1,000円からとなっている。
2製品ともに、IEEE802.15.4規格準拠の2.4GHz帯無線通信機能をマイコンに内蔵。従来2チップで構成していたものと比べ、同社比で約30%もしくは40%の小型化が可能であるほか、部品点数の削減が可能。
また、無線の特性は受信感度-97dBm、リンクバジェット100dB(送信出力 +3dBm時)を達成しているほか、近距離無線通信対応ソリューションとして、「M16C/6Bグループ」とともに使用可能なプロトコルスタックソフトウェア(IEEE802.15.4MAC対応およびZigBee対応)も用意されている。
さらに、「M16C/60」の16ビットCPUコアを搭載し16MHzで動作するため、ZigBeeおよびIEEE802.15.4用MACで求められる処理性能に対応するほか、従来のM16C/60シリーズマイコンで開発したアプリケーションの流用も可能だ。
加えて、通常のフラッシュメモリに加えて20KBのRAMおよび1万回の書き込み・消去が可能な8KBのデータフラッシュを搭載しており、各データの記録などが可能となっている。