米Googleは9月28日(現地時間)、新サービス『Google Merchant Center』の開始を発表した。商品データなど、構造化されたデータを登録するシステムで、Google Product SearchやAdWordsなど、他のGoogleサービスで利用するデータベースを構築する基礎となる。Google Baseの後継という位置付けだが、既存のGoogle Baseユーザーはサービスを継続して利用できるほか、データをMerchant Centerに移行することも可能。

Google Baseでは構造化されたデータであれば、あらゆる種類のものを扱うことができたが、新サービスのMerchant Centerでは主に商品データでの使用を想定している。そのため、GoogleではMerchant CenterのFAQで「Merchant CenterはGoogle Baseを置き換えるサービスではない」と説明しているものの、実際にはGoogle BaseのページにアクセスするとMerchant Centerへのサインイン画面が出現したり、データ移行の手順が紹介されているほか、Merchant Center Blogの中で新サービスのことを「Google Baseの置き換えで、商品登録ではより優れた機能を提供する」と説明するなど、内容に食い違いがある。

新サービスとはいうものの、実際にはUIも既存サービスのものを踏襲し、データのアップロード手順やGoogle Base APIの継続利用など、再ブランディングという印象が強い。Googleの意図としては、Google Baseを継続しつつも、基本的にはユーザーのMerchant Centerへの移行を促したいという考えのようだ。