Analog Devices(ADI)は、同社のテレビ向けソリューション「Advantiv」を拡充し、民生および業務向けオーディオ/ビデオ(AV)機器用に、HDMI 1.4トランシーバ「ADV7623」を発表した。2009年10月からのサンプル出荷と2010年2月の量産出荷をそれぞれ予定しており、1,000個受注時の単価は10.95ドルとしている。

同製品は、高速スイッチング技術「Xpressview」を搭載することでHDMI対応AV機器間の任意の4つの入力ポート間の自動スイッチングを1秒程度で実行することができ、コンテンツ保護認証にかかる遅延を抑えることが可能だ。

また、HDMIレシーバやHDMIトランスミッタ、CEC(民生機器制御)、OSD(オンスクリーン・ディスプレイ)、ARC(オーディオ・リターン・チャネル)機能を1チップ上に集積しており、AVRなどのAV機器において、既存のHDMIケーブル上で、オーディオ信号をHDTVから直接取り込めるようになるため、オーディオ接続のための追加ケーブル不要となるなど、部品や基板コストが従来ソリューション比で33%低減させることが可能となる。