映画『Disney’sクリスマス・キャロル』の監督を務めたロバート・ゼメキス監督と同作のプロデューサーであるスティーヴ・スターキーは29日、同作品のPRのために来日し、TOHOシネマズ六本木ヒルズにてティーチインイベントを開催した。
ロバート・ゼメキス監督は、これまで映画『バック・トゥー・ザ・フューチャー』シリーズや、『フォレストガンプ/一期一会』(1994年)などを手掛け、近年は俳優の表情や動きをデジタルで取り込み映像化する技術「パフォーマンス・キャプチャー」を駆使し、『ポーラー・エクスプレス』(2004年)やCGと実写を融合させた『べオウルフ/呪われし勇者』(2007年)といった作品を製作している。一方、スティーヴ・スターキーは、『フォレストガンプ/一期一会』をはじめ、『コンタクト』(1994年)、『キャスト・アウェイ』(2000年)、『ポーラー・エクスプレス』、『べオウルフ/呪われし勇者』など、これまでゼメキス作品のプロデュースを多く手がけているプロデューサーだ。
映画『Disney’sクリスマス・キャロル』は、19世紀半ばに文豪チャールズ・ディケンスの小説「クリスマス・キャロル」を映像化したもの。
イベントに登場したゼメキス監督は同作品を3Dで製作したメリットについて「今回のような作品を3Dで製作することにより、ストーリーの世界観を大きく広げることができたと考えています。特に皆様が良く知っている物語の場合、3Dで描くことにより、新しい次元や見方を加えることが可能になります。また世界観を広げることにより、古典とされている物語と多くの人たちを結ぶ、新しい架け橋になると考えています」と語った。また、パフォーマンス・キャプチャー技術を使った映画製作の利点してプロデューサーのスターキーは「パフォーマンス・キャプチャー技術を使って製作すると、今回主演を務めたジム・キャリーのように肉体的な動きが素晴らしい役者に、ひとつの役だけでなく、何役も演じてもらえるというメリットがあります。今回の作品ではジム・キャリーが7役も演じていて、彼の演技の幅を見せることができる、良い機会だと思っています」と語った。
そのほか、3D映画の今後についてゼメキス監督は「私自身、デジタルシネマを推奨しており、これに付随してくるのが3Dだと捉えています。映画館での上映がたとえ2Dだったとしても、実際に作っているPC上では3Dデータでみています。したがって、3Dでそのまま上映できるということは大きなボーナスだと考えています。これから先、すべての映画とは言いませんが、3D映画に向いている作品は、どんどん3Dで上映する形式になっていくと考えています」とコメントした。
また同イベントには、映画『Disney’sクリスマス・キャロル』のプレゼンターとして、モデルで女優でもある杏も登場し、会場に華を添えた。
映画『Disney’sクリスマス・キャロル』は、11月14日より、丸の内ピカデリー他で全国ロードショー
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