ミック経済研究所は9月30日、RFIDタグソリューションの市場実態をとらえたマーケティング資料「RFIDタグソリューション市場の現状と展望2009年度版」を2009年9月17日に発刊、および、その調査概要を発表した。

同資料はRFIDタグソリューションベンダー主要41社に面接取材を中心とした調査をの個別実態をベースに、市場全体を推定したもの。

同発表によると、RFIDタグソリューション市場の売上は、2007年度が645億円(前年比130.6%)、2008年度658億円(前年比102.0%)となった。2009年度の売上は710億円(前年比107.9%)が見込まれ、2012年度には1,000億円を突破して1,180億円となり、2013年度には1,500億円の市場規模になると予測している。

同社は、2009年度は前年比107.9%と回復の兆しを見せているが、同市場は案件の導入スパンが長く最短で約半年であることを考慮すると、市場が本格的に回復するのは2010年になると分析している。

今後は、ある程度導入が進んでいる製造業やセキュリティ系の需要の伸び、自身に電池を持たないパッシブタグにおけるUHF帯や身で電波を発信するアクティブタグ領域などの需要の高まりが市場を牽引していくことが予想されるという。

主要ベンダーの声を聞いても、市場は以前言われていたような50%近い成長率で急激に伸びていくのではなく着実に推移していき、2013年頃に本格的な普及期に入っていくと考えられるとしている。

RFIDタグソリューション市場 市場規模推移 資料:ミック経済研究所