先日、サンフランシスコ市が行政版App Storeを開設したニュースを報じたばかりだが、今度はSNSのFacebook向けアプリを集めたApp Storeが登場したニュースが飛び込んできた。新サービス『AppBank』は専用ツールで誰もがFacebookアプリを作成可能。作ったアプリには利用度に応じて報酬が支払われるシステムが採用されている。
利用手順としてはこうだ。まず「App Designer」と呼ばれるアプリケーションをインストールし、このツール上でアプリを作成する。ここで作成されるアプリはクイズやトリビアといった簡単なもので、Facebook用のミニゲームのように扱われるものだ。そのため、通常のアプリ作成のようにプログラミング言語の知識やホスティング先などを見つける必要がなく、ゼロコストで時間さえあれば誰でも参加できるというのがAppBankのセールスポイントになっている。作成したアプリは利用度に応じて報酬が支払われるようになっており、毎月締め日を越えた段階でPaypalを通して出金が可能。米国内だけでなく、国外のユーザーにも支払いが開放されているため、日本からでも参加できる。AppBankのページにはランキングが表示されており、現時点で最も稼いだアプリは「Brain Dominance Test」の749ドルとなっている。ターゲットとしているユーザーは学生や主婦など比較的時間に余裕のある層で、お小遣い稼ぎの一種で利用を広めていく。
このAppBankのバックグラウンドだが、Wall Street Journalによれば、ドメイン名管理とマーケティングでOversee.netを2000年に立ち上げたFred Hsu氏が設立に携わっているという。COOとして経営の補佐に携わっているのが同氏の妻のJoyce Chang氏で、Chang氏もまた初期のFacebook向けアプリ開発で名を馳せた人物だという。Hsu氏によれば、ステルスモードで運営されていたプライベートベータの段階でAppBankにはすでに3,000ものアプリが登録されており、Facebookアカウントを利用して遊ぶことができる。