ウガンダの野生生物保護当局(UWA)が同国に生息するマウンテンゴリラを保護するキャンペーン「Friend a Gorilla」をソーシャルネットワーキングサービス(SNS)上で始めた。
同キャンペーンは、世界中でも720頭しか生息しないとされ、中でもその半数以上にあたるウガンダのマウンテンゴリラを保護しようというもの。FacebookまたはTwitterを通して、同国のブウィンディ原生国立公園に生息するマウンテンゴリラの子育ての様子や雄の縄張り争い、襲撃行動といった生態を動画や写真、ブログ上で見ることができるという。また、GPSによるゴリラの行動追跡も確認できるとしている。
UWAの職員によると、現在、ゴリラの生息地は炭や材木、農業のための森林の不法伐採に脅かされているだけでなく、食肉のための野生動物の密漁が行われているという。
登録料は年間1ドル(約90円)。キャンペーンの主催者によると、開始から3カ月間で10万ドル(約900万円)、1年間で35万ドル(約3,150万円)を収益目標としている。また、同キャンペーンで集まった収益はゴリラの保護に当てられるほか、ブウィンディ原生国立公園と周辺の住民の生活促進のために使われる予定だ。