OKIデータは29日、10月よりプリンタ・複合機を生産する全自社工場において、排出されるCO2をカーボン・オフセットによってゼロとする「CO2排出量ゼロ工場」を実現すると発表した。
「CO2排出量ゼロ工場」を実現するのは、国内の福島事業所、タイのOKIデータマニュファクチャリング、中国の沖電気実業有限公司プリンタ事業部の3工場。同社では、京都議定書の第一約束期間の終了年となる2012年までの間、前年排出されたCO2排出量相当の排出権を英国のCO2バランス社が保有するVERから毎年購入することにより、カーボン・オフセットを実施していくとしている。
今回は、2007年度における3工場のエネルギー使用量等から算定されるCO2排出量1万1,230トン相当を2008年度排出量とみなし、インドの風力発電、中国の水力発電、ケニヤの家庭への高効率調理かまど設置等のプロジェクトから創出されたVERを購入するとのこと。
同社の2007年度におけるグループ総CO2排出量は3万2,472トン。今回の取り組みによりオフセットするCO2排出量は全体の35%にあたるという。また、2012年までにグループの総CO2排出量を2007年比で6%削減することを環境目標とし、世界各地において生産改革・物流改革・グリーン電力導入・省エネ活動などのCO2削減活動を展開してくとしている。