米マイクロソフトは9月22日(現地時間)、組み込み機器メーカ向けWindows 7テクノロジであるWindows Embedded Enterpriseの最新版およびWindows Server 2008 R2 for Embedded Systemsと、Windows Embedded CE 6.0 R3を、それぞれ生産部門向けに提供を開始したと発表した。
Embedded Enterpriseは、Windows 7 Professional for Embedded SystemsおよびWindows 7 Ultimate for Embedded Systemsからなる。いずれもPC用Windows 7の全機能を搭載し、ライセンス形態で配布する。
両製品とも、ユーザインタフェースのマルチタッチ機能および、既存のWindows XP対応アプリケーションを起動できる仮想環境の構築機能を持つ。
Ultimateではさらに、セキュリティを確保しつつネットワークインフラストラクチャを構築し、デバイスのアプリケーションを遠隔でアップデート可能な機能を備える。
Server 2008 R2 for Embedded Systemsは、ユーザインタフェース描画の省略により信頼性を向上する「Server Coreインストール オプション」、Hyper-VおよびPowerShell 2.0によるリモートサーバ管理機能、Agile VPN/ダイレクトアクセス/フェイルオーバークラスタリングなどの機能を搭載する。
Embedded CE 6.0 R3は、Silverlightテクノロジの「Out of Browser」およびネイティブ コードを実装。Silverlight/Microsoft Expression Blend/組み込み向けInternet Explorerのノウハウのアプリケーションへの組み込み、Microsoft OfficeおよびPDFのビューア提供、Windows 7 Device StageおよびMicrosoft Connection Manager経由でのWindows 7搭載PCとの連携といった機能を持ち、ボードサポートパッケージ(BSP)やハードウェアおよびソフトウェアのリソースを含むWindows Embedded CEベースの既存の投資を有効活用できるという。