MoblinプロジェクトのImad Sousou氏は9月24日(現地時間)、「Moblin v2.0」の正式リリースを発表した。Moblin.orgのWebページからダウンロードが可能。
v2.0では、ネットブックという限られた画面上におけるユーザインタフェースをよりリッチにすることに開発の主眼が置かれてきた。Webブラウジング、画像や音の加工、ソーシャルネットワークへのアクセスなどが、これまでよりもずっと快適に行えるようになったという。
また、アプリケーションのインストールをより簡単にする「Moblin Garage」と「Moblin Application Installer」のプレビュー版がともに提供されている。Moblin Garageはオンライン上にあるOSSのアプリケーションなどをカタログとして提示、ユーザはこの画面を見てインストールするアプリケーションを選び、Moblin Application Installerを通して実際にインストールを行うことができる。ただし、この機能の使用にあたっては「未だ開発中であり、アーリープレビュー版に過ぎない」(Moblinプロジェクト)ことに注意する必要がある。
MoblinはIntel Atomプロセッサを使用したネットブックや車載コンピュータなどのモバイルデバイスをターゲットとするオープンソースのLinuxベースOS。もともとはIntel主導で開発が行われていたが、今年4月にプロジェクトがLinux Foundationに移管された。
v2.0の正式公開とともに、開発者向けにv2.1のアーリーリリースも公開された。v2.1では、インタフェースのさらなる改良を図るほか、ターゲットとなるデバイスをより拡張し、組み込み機器や車載デバイス、携帯電話などでの動作も視野に入れている。