ルネサス テクノロジは9月24日、北米地域のLCD-TV(液晶テレビ)向けSoCとして、デジタル放送信号の復調からLCDパネルへの信号出力までの主要信号処理を小型パッケージで実現したフルHD対応の「R8J66977BG」と、WXGA対応の「R8J66975BG」を製品化したことを発表した。2009年10月よりサンプル出荷を開始、サンプル価格は6977BGが1,800円、6975BGが1,600円となっている。
同社はこれまでも、北米地域のLCD-TV向けSoCとして、デジタル放送信号の復調からLCDパネルへの信号出力までの主要信号処理を1チップ化しつつ、データの一時格納用である外付けメモリ(DRAM)を2個から1個に低減しても、フルHDまたはWXGAまでの解像度のTVセットに対応可能な「R8J66957BG」「R8J66955BG」を量産してきたが、今回の2製品は同系統製品の第2弾となるもの。
第1弾シリーズと同様376ピンPBGAパッケージで、かつパッケージサイズ23mm×23mmを実現しつつ、新たにJPEGビューワや映像信号と音声信号に復調するVIF/SIF回路を内蔵することに成功している。
これにより、システムのさらなる部品点数削減が可能になるほか、ピン配置が完全互換であることから、開発期間などを含めたシステムトータルでの開発効率向上、コスト削減が図れるようになる。
また、電源回路を工夫しており、待機時における消費電力の削減も実現されており、電源電圧は1.26V/1.8V/3.3Vの3電源が用意されている。