宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、9月11日に打ち上げた宇宙ステーション補給機(HTV)の技術実証機が、国際宇宙ステーション(ISS)と9月18日4時51分(日本時間)頃にISSのロボットアームにより把持、その後ISSより電力・通信ラインの接続を完了し、ISSとの結合が完了したことを発表した。

HTV技術実証機とISSがドッキングした様子(出所:JAXA)

HTVとISSとの接続工程は、8時22分にハーモニー(第2結合部)間の共通結合機構(Common Berthing Mechanism:CBM)のボルトを締結、同9時36分にISSの長期滞在クルーによりハーモニー側のハッチが開封され、HTVへの電力および通信ラインの接続作業が開始され、同10時49分に電力・通信ラインの接続が完了し、結合作業が終了となった。

ISSのロボットアームを用いたドッキング方法は日本独自の方式であり、今回の成功により、ISSへのHTVによる物資輸送の準備が整ったこととなる。

なお、明日9月19日にはHTV側のハッチが開かれる予定であり、JAXAでは、予定している物資移送、ISSからの離脱、および大気圏への再突入運用を着実に成功させるよう取り組んでいくとしている。