EMCの正式入社が決まったPat Gelsinger氏

米EMCは9月14日(現地時間)、元Intelの幹部だったPat Gelsinger氏が同社Information Infrastructure Products部門のプレジデント兼COOに就任したと発表した。また同社Information Infrastructure and Cloud Servicesを率いていたHoward Elias氏を同部門のプレジデント兼COOに就任したことも発表している。両者はEMC会長兼CEOのJoe Tucci氏の直下に位置することになるほか、将来的にいずれかがCEOの後任レースに参加することになるとみられる。

Gelsinger氏のIntel退職とEMCの幹部就任計画は同日早朝に米Wall Street Journalによって明らかにされており、EMCからは新人事として発表されたほか、Gelsinger氏の抜けたIntelでは大幅な組織改編を発表し、プロセッサ関連の事業をSean Maloney氏とDadi Perlmutter氏の2頭体制に集約することになった。WSJは「Intel Shake-Up Sets Race for Next Chief」の記事でEMCでは有力な次期後継者候補を手に入れる一方で、Intel側の後継者レースは不透明になったことを指摘している。現在Intel CEOのPaul Otellini氏は58歳であり、リタイアまでにはまだ7年近い年月があると思われるが、有力な人材を失ったことは同社にとっては痛手だろう。