Freescale Semiconductorは、小型オートバイやスクーター、3輪自動車および屋外電動機器などのエンジンの電子制御キャブレタや電子制御燃焼噴射装置(EFI)への移行を加速させるアナログIC「MCZ33812」と16ビットマイコン「S12」の2チッププラットフォームソリューションを発表した。

MCZ33812は、EFIおよび電子制御気化(e-carb)システムにおいて燃料噴射と点火タイミングを制御するように最適化されている。これにより同プラットフォームでは、有害物質の排出を抑え、システムの複雑さを緩和し、部品数や製造コストを削減することが可能で、小型オートバイなどにEFIシステムを実装すれば、旧来型のキャブレタ・システムに比べて一酸化炭素排出を最大65%、炭化水素を最大35%、酸化窒素を最大35%削減することができるとするほか、馬力の増加や燃費効率の改善をもたらすことができるとしてる。

なお、MCZ33812はすでに量産を開始しているほか、車載向け品質を実現した「MCZ33812A」をサンプル出荷しており、量産も2009年第4四半期より開始する計画としている。