NECエレクトロニクス、ルネサス テクノロジ、日本電気、日立製作所、三菱電機の5社は9月16日、NECエレクトロニクスとルネサスの事業統合に関して統合基本契約を締結したと発表した。
統合後の会社名は「ルネサス エレクトロニクス」になる。今後は、NECエレクトロニクスおよびルネサス テクノロジの株主総会での承認と関係当局の認可を得た後、NECエレクトロニクスにルネサス テクノロジを取り込むかたちで統合作業が進められる。統合完了は、来年4月1日が予定されている。
また、今回の事業統合に際して、NEC、日立製作所、三菱電機による増資も予定されている。事業統合の効力発生日(4月1日予定)までに、ルネサス テクノロジによる日立製作所、三菱電機を割当先とした株主割当増資を実施。効力発生日に、新会社によるNEC、日立製作所、三菱電機を割当先とした第三者割当増資を実施する。前者は総額780億円、後者は総額約1220億円に上る。その結果、3社の新会社に対する持ち株比率は、NECが33.42%、日立製作所が30.73%、三菱電機が25.14%となる予定。
新会社の社長には、現ルネサス テクノロジ 代表取締役 取締役社長の赤尾泰氏が就任。現NECエレクトロニクス 代表取締役社長の山口純史氏が会長に就く。
NECエレクトロニクスとルネサス テクノロジの統合を巡っては、今年4月27日に基本合意に達し、7月末の統合基本契約締結を目指していたが、両社の資産調査活動に時間がかかるなどの理由から1ヶ月引き伸ばすことを7月28日に発表。8月末の締結を目標としていたが、さらに延伸していた。