ARMは、統合ソフトウェア開発ソリューションとして、ARM ProfilerによるLinuxアプリケーションのトレース/プロファイリング機能を備えた「RealView Development Suite 4.0 Pro service pack 2(RVDS Pro 4.0 sp2)」を発表した。現在、インストール済みのRVDS 4.0へのパッチとして、もしくは新規インストールとして同社Webサイトからダウンロードが可能である。
同プロファイラを用いることで、コードがターゲットシステム上で実行される様子を確認することができるようになる。例えば、ソフトウェア・プロファイリング・グラフが、各スレッド、関数、命令のプロセッサ実行時間とメモリ・アクセス状況を表示するほか、コール・チェーン・ツリーが、スレッド、関数、共有オブジェクト、ライブラリの間の相互作用をハイライトで表示、また、コード画面が、アプリケーションの実行を命令ごとに表示し、リプレイにも対応する。
さらに、ARM用のETMトレースを介することで、性能や機能に影響を与えることなくターゲットから情報を収集することが可能である。
加えて、同プロファイラは、従来機能に加え、ターゲットのトレース・ポート上のすべての信号のタイミングについて自動的に校正できるように改良が施された。これにより、プロファイラはターゲットがサポートする最大速度でトレース情報を収集し、プロセッサ速度の変化に対応することが可能となる。
なお、今回のリリースでは、「ARM Embedded Linux version 2.6.28」のサポートとなっているが、今後はほかのバージョンのサポートも追加されていく予定となっている。