グレープシティは9月15日、「SPREAD」をはじめとする、米FarPoint Technologiesのすべての製品を買収することで合意したと発表した。

SPREADは、FarPointが開発した表計算コンポーネント。Excelとの親和性が高く、関数を用いた数式計算、多彩なセル書式、ファイル入出力などあらゆる表計算機能を実装できるといった特徴がある。15年前からグレープシティが国内販売を手掛けており、日本語版の開発やユーザーサポートも担当していた。

今回の製品買収は、昨年発表された、FarPoint Technologiesの帳票作成コントロール「ActiveReports」買収に続くもの。両社は長年に渡りパートナー関係にあり、今回の発表についてもFarPoint Technologiesは、「顧客、販売パートナー、従業員など私たちの製品に関わるすべての関係者について熟考した結果の最良の判断」とコメントしている。

今後は、業務の移管手続きを2009年10月から順次開始し、FarPointが開発を進めていたSPREADの新バージョンやSilverlight、WPF対応製品の開発およびWindows 7、Windows Server 2008 R2などの最新環境への対応をグレープシティ側で行っていくという。