Reutersなどの報道によると、インターネットTVベンチャーのJoost(オランダ)は9月11日、会長のMike Volpi氏解任を株主投票で決定したことを発表したという。Volpi氏は今年6月まで同社のCEOを務めていた人物で、Joostでは、同氏の会長およびCEO任期中の行為について調査を開始するという。
Volpi氏は2007年6月、米Cisco Systemsから創業間もないJoostのCEOに就任した。13年勤務したCiscoではルーティングおよびサービスプロバイダー・ビジネスを率い、Ciscoの買収戦略に大きく寄与したといわれている。
Skype(米eBay傘下)の創業者Janus Friis氏とNiklas Zennstrom氏が立ち上げたJoostは、経営難から2009年6月30日、コンシューマ向けの動画配信サービスから企業向けのホワイトレーベルに戦略転換を発表している。この際、Volpi氏はCEOを退任したが、会長にとどまっていた。
Volpi氏はその後(7月6日)、Joost、Skypeなどに投資した欧州ベースのベンチャーキャピタルIndex Venturesのパートナーに就任している。
Index Venturesは8月、SilverLak Partnersが率いる投資グループの1社として、Skype買収計画に参加しているが、Skypeを巡ってはSkypeとJoostを設立したFriis氏とZennstrom氏の両氏も買収に興味を示していたと報じられている。
Skypeは、Friis氏とZennstrom氏の企業、JoltidとP2P技術の特許について訴訟プロセスに入っており、2010年に裁判が開かれる予定だ。