Analog Devices(ADI)は、監視回路ICとして、ハンドヘルド型の産業用計測機器、電気通信機器やその他の携帯型アプリケーションにおける不足電圧状態の監視が可能なマイクロプロセッサ監視回路IC「ADM6326」「ADM6328」「ADM6346」「ADM6348」を発表した。4製品ともにすでに量産出荷を開始しており、価格は1,000個受注時の参考価格が0.95ドルとなっている。
4製品ともに、電源電流500nAを実現。これにより、電圧状態を監視しながら、携帯型機器のバッテリ寿命を延長することが可能である。2.5/3/3./5V電源レールを監視し、DSP、ASIC、FPGAなどのプロセッサの電源を監視するための低消費電力オプションを提供、システムの故障を引き起こす可能性のある不足電圧状態を検出する。
また4製品は、パワーアップ、パワーダウンおよび電圧低下状態の間、リセット出力を提供する。パワーアップ時に、内部タイマは、リセット出力を少なくとも100ms間アサート(アクティブ状態)に保ち、条件が安定化するまでマイクロプロセッサを効率良くリセット状態に保つことができる。
さらに、ADM6326とADM6346は、アクティブ・ローのプッシュプル・リセット出力を備えているほか、ADM6328とADM6348は、アクティブ・ローのオープンドレイン出力を備えており、外付けのプルアップ抵抗が必要となる。加えて、リセット出力は1Vの電源電圧Vccまで動作を保つことが可能なほか、リセット・コンパレータがグリッチ耐性を提供するため、Vccが高速に変化しても影響を受けることはない。いずれの製品も、2.2Vから4.63Vまでの間で24段階に設定されたリセット・スレッショールド・オプション電圧により、さまざまな電源の監視が可能となっている。